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アクティブラーニングの評価で用いられるルーブリックとは?

更新日:2020/09/24

近年、教育機関で重視されるようになったアクティブラーニング。しかし、そのアクティブラーニングの成果を成績として反映させるにはどうすれば良いのでしょうか。今回は、アクティブラーニングの評価で良く用いられる、「ルーブリック」を取り上げていこうと思います。

いきなりアクティブラーニングの評価方法を考える前に、アクティブラーニングについて振り返ってみましょう。アクティブラーニングとは主体的・対話的な深い学びで、学修者の積極的な授業参加を伴う学びの形です。

 

社会の変化が激しい世の中で活躍する人材を育てていくために、生きて働く知識・技能の習得など、今の時代に求められる資質や能力を育成することが教育現場に求められるようになりました。そして、この要求を達成するために、教育現場では生徒が学ぶべき知識の量を削減せずに、質の高い理解を図るための学習過程の質的改善の必要性が高まり、具体的なアクティブラーニングの形態として、プレゼンテーションやグループでの調査、ディベートなどが行われています。

 

アクティブラーニングで重視すべき観点とは?

さて、アクティブラーニングについて理解したところで、重視すべき観点を整理しましょう。先ほど、アクティブラーニングは「主体的」で「対話的」で「深い学び」だと述べたように、重視すべきポイントを主体性、対話、学びの深さで、それぞれまとめてみたいと思います。

 

○主体性

主体的な学びという点では、①学修者が学ぶことに興味を持っていること、②学修者が自身のキャリア形成の方向性と関連づけていること、③学修者が学びの見通しを持って粘り強く取り組んでいること、④学修者が自身の学習活動を振り返り、その後の学びにつなげられていること、の4点が重視されています。

 

○対話

対話的な学びという点については、①学修者同士が協働していること、②学修者が地域や教員と対話の時間を持っていること、③先哲の考え方を手掛かりにしていること、の3点が重要視されています。

 

○学びの深さ

深い学びという点では、①各教科等の特質に応じた「見方・考え方」を働かせて、知識を相互に関連づけて理解を深めようとしていること、②情報を精査して考えを形成していること、③問題を見出して解決策を考えていること、④思いや考えを基に創造していること、の4点が大切にされています。

 

以上の観点を重視することで、生きて働く知識・技能の習得だけでなく、学びを人生や社会に生かそうとする、学びに向かう力・人間性などとともに、未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力などを育成していくことができると考えられています。

 

アクティブラーニングの評価方法、ルーブリックとは?

ここまで、アクティブラーニングそのものや、実施する上で重視すべき観点を取り上げてきましたが、アクティブラーニングの評価方法として用いられるルーブリックについて見ていこうと思います。

 

ルーブリックとは、プレゼンテーションやディベートなどのパフォーマンスの出来を評価するための評価指標です。知識・技能そのものは定期考査で点数化することで評価できますが、そのような知識・技能の発揮を支える学修への姿勢や思考力、判断力、表現力を評価する上で、ルーブリック評価はよく用いられています。

 

なお、ルーブリックを使用した評価の際には、事前に評価表を設定する必要があります。評価表の縦・横軸にはそれぞれ評価の観点学修到達の尺度が配置され、各観点ごとの評価基準が文章で記されています。 ルーブリックを使用するメリットとしては、まず評価の妥当性を高めることに一役買うでしょう。また、授業前にルーブリックを提示された学修者にとっては授業の目標が明らかになり、授業へのコミット度合いを高めて自身の主体性を発揮することができます。

 

ルーブリック評価の例

実際にルーブリックを用いた評価にはどんなものがあるでしょうか。ここでは、福島県立ふたば未来学園高等学校の人材育成要件・ルーブリックをご紹介します。

 

 
 

このルーブリックは教員同士で議論を重ね、教育活動を通して育成する資質・能力を明確化したものです。縦軸に観点、横軸に評価レベルが列挙され、教育活動で培われる様々な能力の評価内容を、先ほどまとめたアクティブラーニングで重視すべきポイントを踏まえて、設定していることがわかります。

 

ルーブリック評価の効果を向上させるために

ここまで、アクティブラーニングにおいて重視すべき観点と、アクティブラーニングの評価方法として広く用いられている、ルーブリックについて見てきました。一般的な定期考査とは異なり、ルーブリックでは主体性や対話、学びの深さなど、アクティブラーニングで重視すべきポイントを評価しやすいことが分かりました。

 

ただ、学修者と評価者の間で共有されるルーブリック評価ですが、作成したルーブリックの評価観点やレベル分けが適切に設定されていないと、学修者の現状を把握して次の学びに活かすという、学びの促進作用を十分に発揮することはできません。ルーブリック作成において、いかに評価観点とレベル分けを適切に行い、ルーブリック評価の妥当性・信頼性を高めるかが重要になってくるでしょう。

参考

 

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執筆者:Strobolights